「モッズスーツを着こなす」・・・?

ネットを見ていたら「モッズスーツを着こなす」という類のコピーが気になったので少し書くことにした。

着こなすという語の定義ではなく、「MOD’sは着こなすものでは無い」と言いたいのだ。モッズはライフ・スタイルを意味する語であり、例えば「今年はモッズジャケットを取り入れ、おしゃれに・・・」見たいな表現は根本的に間違っている。

そもそも「モダニズム」なり「モダニスト」なりに興味がないなら着るべきではないし、作る側としては軽薄な「着こなし」を作りたくもない。

モダニズム(近代主義)は20世紀初頭に勃興した「市民社会の原理を確立した合理思考、ミニマリズム等をベースに発展した社会思想であり流行の奔流ではない。

20世紀に発展したオートメーションや現代のマシーン・ラーニングも、モダニズムに基づいて「市民の幸福」と言う概念を目指しているが、理想が実現した訳ではなく、格差や差別などまだ克服できない問題も多い。

それは「君主制」「保守主義」などと対立する概念で「民主主義」「リベラリズム」との親和性が高く、多元的で近代美術の思想的背景でもある。

トレンドはあっても思想のない所でモッズを着こなすのは簡単だが、「馬子にも衣裳」(適正か?)にならないために、モダニズムの意味をしっかりと理解して「着こなす」のではなく、普通に着て頂きたいと思う。

面白い素材が手に入りました。

高級ブランドのメンズ・コレクションで時々見かける柄物スーツ(ジャケットを含む)ですが、「これはスマートに着こなせないな・・・」と思える、日本人には向かないものも結構な確率で存在します。「黒ベースなら何とか・・・。」とも思いますが、奇抜過ぎない様に注意する必要があります。

全く偶然ですが、これなら使えそうと思える素材が見つかりました。シルク100%で結婚式などのフォーマルスーツやタキシードになりそうなものです。正確に言えませんがチャコールグレーといった色合いです。左上のものはライトグレーで1.5cm程度の長方形の柄があります。

暫くの間はあると思いますので、興味がある方は電話かメールをください。

展示会のお知らせ

9月23日土曜から3日間自宅アトリエにて展示会を行います。今年はリバーシブル素材でショート丈のチェスターフィールドコートを作りました。「モッズスーツの上に着る普通のコートが無い。」との話から考えたものです。デザイン・バリエーションは、それぞれの方の好みに合わせて自由に対応できます。

‘ビートル momo’ HANAKO-For menに特集で掲載される

凄いですね!。HANAKO For menに見開き4ページの特集で掲載されてます。ミュージシャンを目指して上京した事や銀座でバーを始めた事、古い音楽や文化を愛して木屋町にレコードバーを開店するまでの経緯が詳しく掲載され、行間から人柄が伺われます。

‘ビートル momo’ が60’s音楽ファンの新たな拠点になって欲しいと思います。そう、60年代の新宿紀伊国屋のような。当時の若者の出会いと討論の中から新たな地下文化(アングラ)が生まれたのです。

60’sファンの協力が有れば、Hida Hirotaka(FB)は京都の地で何かを始めるかも知れません、そもそも京都にはカウンターカルチャーのルーツが有るのですから。

‘ビートルmomo’ オープニングレセプション

東京銀座でバーをやっていた肥田さんが、心機一転、京都木屋町にお店を移されて今日(19日)から開店と言う運びとなり、モッズ繋がりという事で昨日MAD-BIT関係者に集まって貰って、オープニングレセプションが行われました。

木屋町の元立誠小学校の向かい側にあり、入り口はこんな風でいい感じですが、うっかりすると見過ごしてしまいそうです。

店内はこんな風で60年代から80年代のレコードを掛けるレトロ感のあるバーです。マスター肥田氏は全身MAD-BIT.suitで覆われています。

オープニングには多くの方々が来て下さり、本当に有難うございました。勝手ながら京都木屋町のカウンターカルチャーエリアにMOD’sの拠点ができたと思っています。これを機会に年一回でもMOD’s Partyができたら良いなと思いました。

Highlights from Paris Fashion Week

パリのファッションウイークのニュースをザット見たが、なぜか感動の無い無機的な印象を受けた。多分これはソース側の問題では無く、受け手側、つまりこちらの問題なのだと思う。
工夫を凝らした奇抜なアイデアが並ぶのだが、それは「見るためであっても、着るためではない」と言う直感を拭えない、どう見てもパワーの無い机上案だと思える。

いつの頃かインターネットによって、オーソリティーの発表を恭しく伺うという従来の価値が崩壊し、自分が好きなものを自由に選ぶという形が定着した。権威がモードを作り出すという、伝統的な価値が機能を失いつつあるのかも知れない。まだインターネットにポピュリズム以外の新しいモードを作り出す働きは無いが。やがて有機的で多元的な偏差値を持つモードがふつふつと生まれるかも知れない。

何であれ、単一の価値観の先に有るものに期待したいと思う。AI(人工知能)を駆使すれば、やがて変動する多元的な偏差の中心を見付けられると思う。それこそが「デモクラシーに沿ったユニバーサルなデザイン」だから。

PS

上記「Highlights from Paris Fashion Week」は書きなぐりなので上手く表現できなかったが、同じ意味の事柄を、経済の側面から小幡 績氏が「経済発展とは何か(1)経済拡大ではない」の中で「経済成長」と「経済発展」と言う対比で述べている。より明確で分かりやすいので、ご参考まで。

 

2017春夏もの展示会

恒例の展示会を3月25日から3日間行います。期間中は予約なしでokです。また、作ら無くても相談だけでもokです。

余談ですが、最近はどのメーカーもブリティッシュばかりで、提唱した方としてはちょっと嫌味になってしまいました。今、個人的に興味を持っているのは60年代後半から70年代初頭のロッカー・ファッションです。当時のままではダサいのでちょっとブラッシュアップして、古臭さを残したまま現代的なスタイルにできるのでは?と思っています。

MAD-BITスーツ会。

仲の良いお友達が全員MAD-BITのスーツでパーティーですね、なんか嬉しいです。蛇足ですが解説すると、左から
 British Suit<ヴィンテージ・英国ウール素材使用>
 英国の伝統的なスーツスタイルです。緩いカーブを持つ肩線とVゾーン、絞り込んだウエストラインに特徴が有ります。MAD-BITのものは更に、ショートレングス、タイトフィット、ローライズパンツなど数々のオプションが付いています。ややワイドスプレッドのショートポイントシャッ、ウールタイでしょうか、やや厚みを感じるネクタイが良いですね。
 80's Techno Suit <ヴィンテージ・モヘア素材使用>
 このスーツはオリジナルで他店には全く無いものです。80年代のユーロビート・テクノポップをモチーフにしていますが、当時のものは太くて丈の長かったので、ボディーラインは似ていますがバランスは全く違います。カラーシャツにノーネクタイと言うのがおしゃれですね。
 60's Ladies Suit<ヴィンテージ・ウール素材使用>
 60年代前半のオフィスレディーをイメージしたスーツです。戦後のアメリカ統治下時代、進駐軍のOLスタイルです。タイトなジャケットに長いスリットが入ったタイトスカートをセットしています。トーク帽でしょうか、小さくまとめたヘアーが雰囲気を醸しています。
 21st century MOD's Suit<ヴィンテージ英国ウール素材使用>
 極端なショートレングスで各パーツは約束通りの黒別珍仕上げです。究極のMOD Styleで、ここまで極端なものは他店には有りません。ショートポイントシャツに同色のナロータイが良いですね。ステージに乗ったらshure 55shが似合いそうです。

オーダースーツ専門店 MAD-BIT.com