滋野誠 Dance at Dusk ~黄昏と踊れ~

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よる年波には抗いようもなく、2時間を超えるオール・スタンディングはある程度の覚悟が必要ですが、事前に優待席を用意していてくれたので、難なく過ごせました。

さてライブですが、さすがに元メジャーだけ有って(あっ!失礼、現コロンビア所属でした。)抜群の歌唱力でした。1部ではやや不揃いな曲も有りましたが。2部、それも後半になるほどキレが良くなるのは、天性の素質としか言いようが有りません。

80年代当時のディスコを思い起こさせる曲想が中心でしたが、それに続く「空白の10年」を想起するので、個人的にはあまり良い思い出はありません。資産バブルが音を立てて崩壊するのに、政治は何一つ対処しませんでした。今に至るまで、日本が無気力に陥った切っ掛けの事象でもありました。

話を戻します。今年はもうライブ予定が無いとの事ですが、トレンドが来ているのでもう少し出演を増やされても良いかと思いました。退屈な日常に、皆が漠然とした閉塞感を感じている時代ですから。

 

Modernismというスタイルの選択。tyto…  

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ポストモダン建築はずいぶん多くなりましたが、正直、ちょっと食傷気味です。比較する訳では無いのですが、写真の様にクールでレトロなモダニズムに懐かしさと安定感を感じます。

この写真は長くお世話になっているMOD’sのお得意様のページに掲載されたものでWebpageは彼の作品集です。

DASHING TWEEDS

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展示会用のサンプル生地が続々、集まっています。写真はDASHING TWEEDS、待望のメンズ用柄物のカラー素材です。

近年は各ブランドがカラー素材のメンズ用柄物に挑戦していますが、今までの常識に無かっただけに苦戦しています。例えば花柄やペイズリー柄は可愛すぎて、よほどの美少年以外は「なんだかなぁ~。」という感じになります。更に派手な色遣いをすると、完全に「常識外」となります。

そのきわめて難しいカテゴリーに挑戦したDASHING TWEEDSを、称賛したいと思います。近い将来には必ず需要が起こると思います。

 

手前味噌ですが!

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自分用の服で恐縮ですが、シェットランド・ウールのツイードジャケットです。シェットランド諸島はスコットランド東北部にある群島で、亜寒帯気候の荒涼とした地域です。シェットランド・シープはここを原産とする小型の短尾種で羊毛の収量は多くありません。品種改良の進んだメリノ種と比べて毛質が荒く素野な手触りですが、ツイードでは逆にそれが素朴さを感じさせます。「顔の黒い小型の羊」と言えば思い当たるかも知れません。

個人的にシェットランド・ウールが好きで、麻と混紡した春用のツイードも持っていて気に入っています。ロンドンのモダニズムは有りませんが、ヴァイキング伝説が残るスコットランド東北部の素朴さも、捨てがたい魅力が有ります。印度産のダンガリーシャツとセットしました。

 

ショート丈のインバネスコート

IMG_1763オーダーメードのショート丈のインバネスコートです。通常この種のコートは長めで重い感じになりやすいのですが、モッズに最適な軽くて着やすい仕上がりになりました。

襟は英国風のステンカラーで、よくあるビジネス用ステンカラーコートと違って襟腰が低く肩に沿ってラウンドしています。これは英国の古い写真(おそらく19世紀後半のもの)を模したもので、近年この様なデザインは見当たりません。

服地は80年代と思われる、ヴィンテージ素材を使用しています。ボタンも同じ頃のコート用ボタンを使用していますが、これも入手困難になりました。

今話題のPayPay使えます。

PayPayニュースなどで20%オフが話題になったPayPayですが、スタート時に導入したので使えます。キャンペーン期間中は20%オフです。

政府もキャッシュレスを促進するために消費税10%時に5%還元と言っているのでPayPayと合わせると何と25%OFF!!。まぁ、そこまで100億円が持つとは思いませんが・・・。

故在って世界のペイメント事情を調べた事が有りますが、1位韓国2位中国・・・、残念なことに日本は開発途上国よりも下位に位置していました。デビットカードなどがあまり利用されないせいか、現金あるいはクレジットカードが多用されています。海外ではモバイル決済を中心にキャッシュレス化が急速に進展していて、コインそのものを無くす国もあります。

また、スクエアの様に支払い業務だけではなくカードからの入金や帳簿の記載、人件費の計算と支払いなどの財務管理をクラウドで提供する企業まであります。

日本は1980年代の過去の栄光にすがっていて、「バブルよもう一度」と考えているから、同様に不正も継承されます。日本の企業には「リノベーション」では無く本来の「イノベーション」が必要ではないかと思います。

今季 Harris Tweed

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今回の展示会用に取り寄せた Harris Tweedのサンプルですが、右上に―LIMITED EDITION―と書かれています。これらはハリスツイードの限定品なのです。一時、入手困難と言われた「ハリスツイード」の中でも一部の少数限定品がどれほどレアな物かは、マニアで無くても理解できると思います。当然、価値を知っている方から既に予約が入っています。

エディションを切った限定品と言う考え方は、今季の展示会でも採用しています。実際に何枚作られたか分からない既製品ではなく、1/5の様に最大枚数を限定した商品です。こうやって価格的な意味と価値を明確にする事で、お客様に納得、安心して頂けるものと思います。宣伝力ではなく実質だけがお客様の手にして頂ける価値だからです。

あの河井寬次郎のスリーピース

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お客様から「曾祖父である河井寬次郎のスリーピースを直せないか」とのご相談がありました。
柳宗悦、濱田庄司、バーナード・リーチらと日本の民藝運動を起こした陶芸家あの河井寬次郎の衣装ですから、遅くても昭和30年代のものでひどく傷んでいましたが、保存するだけの価値があるものと思い引き受けました。

穴アキや破れを塞いで芯地や裏地を変更、ボディーラインやダメージ感は残したまま、雰囲気を壊さないようにサイズとバランスを変更しました。この写真がその出来上がりで、ほぼ満足できるものになりました。

温かみを感じる昭和のレトロ感と、そこはかとなく河井寬次郎の存在感を感じます。

ブライアン・ジョーンズ様式

1960年当時と同じ生地、同じデザインのスーツが出来上がりました。初めて写真を見た当時、周辺に類似した服が全く無かったので、随分奇抜な印象を受けましたが、こうして出来上がると今も変わらず新鮮な印象を受けます。

ブライアン・ジョーンズは早逝で、写真は1960年代の初頭だと思いますがスコットランドの服地メーカーは60年前と同じ服地を今も作っています。なので次々と消費し尽くすだけの日本とは、一味違う本物が有ります。実のところ京都にもその様な本物が有るのですが、振り向かれる事が少ない様です。

次々と手を変え低コストの商品を押し出す日本型消費トレンドでは、チープな満足感は得られますが安心感は得られません。気が付けば我々を取り巻く環境そのものが、安価なニセモノで埋め尽くされています。将来ゴミにしかならない商品が本当に望まれているとは思えません。とやかく言えませんが、これは生活目標では無かったと思います。
 

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