「モッズスーツを着こなす」・・・?

ネットを見ていたら「モッズスーツを着こなす」という類のコピーが気になったので少し書くことにした。

着こなすという語の定義ではなく、「MOD’sは着こなすものでは無い」と言いたいのだ。モッズはライフ・スタイルを意味する語であり、例えば「今年はモッズジャケットを取り入れ、おしゃれに・・・」見たいな表現は根本的に間違っている。

そもそも「モダニズム」なり「モダニスト」なりに興味がないなら着るべきではないし、作る側としては軽薄な「着こなし」を作りたくもない。

モダニズム(近代主義)は20世紀初頭に勃興した「市民社会の原理を確立した合理思考、ミニマリズム等をベースに発展した社会思想であり流行の奔流ではない。

20世紀に発展したオートメーションや現代のマシーン・ラーニングも、モダニズムに基づいて「市民の幸福」と言う概念を目指しているが、理想が実現した訳ではなく、格差や差別などまだ克服できない問題も多い。

それは「君主制」「保守主義」などと対立する概念で「民主主義」「リベラリズム」との親和性が高く、多元的で近代美術の思想的背景でもある。

トレンドはあっても思想のない所でモッズを着こなすのは簡単だが、「馬子にも衣裳」(適正か?)にならないために、モダニズムの意味をしっかりと理解して「着こなす」のではなく、普通に着て頂きたいと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です