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今季 Harris Tweed

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今回の展示会用に取り寄せた Harris Tweedのサンプルですが、右上に―LIMITED EDITION―と書かれています。これらはハリスツイードの限定品なのです。一時、入手困難と言われた「ハリスツイード」の中でも一部の少数限定品がどれほどレアな物かは、マニアで無くても理解できると思います。当然、価値を知っている方から既に予約が入っています。

エディションを切った限定品と言う考え方は、今季の展示会でも採用しています。実際に何枚作られたか分からない既製品ではなく、1/5の様に最大枚数を限定した商品です。こうやって価格的な意味と価値を明確にする事で、お客様に納得、安心して頂けるものと思います。宣伝力ではなく実質だけがお客様の手にして頂ける価値だからです。

あの河井寬次郎のスリーピース

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お客様から「曾祖父である河井寬次郎のスリーピースを直せないか」とのご相談がありました。
柳宗悦、濱田庄司、バーナード・リーチらと日本の民藝運動を起こした陶芸家あの河井寬次郎の衣装ですから、遅くても昭和30年代のものでひどく傷んでいましたが、保存するだけの価値があるものと思い引き受けました。

穴アキや破れを塞いで芯地や裏地を変更、ボディーラインやダメージ感は残したまま、雰囲気を壊さないようにサイズとバランスを変更しました。この写真がその出来上がりで、ほぼ満足できるものになりました。

温かみを感じる昭和のレトロ感と、そこはかとなく河井寬次郎の存在感を感じます。

ブライアン・ジョーンズ様式

1960年当時と同じ生地、同じデザインのスーツが出来上がりました。初めて写真を見た当時、周辺に類似した服が全く無かったので、随分奇抜な印象を受けましたが、こうして出来上がると今も変わらず新鮮な印象を受けます。

ブライアン・ジョーンズは早逝で、写真は1960年代の初頭だと思いますがスコットランドの服地メーカーは60年前と同じ服地を今も作っています。なので次々と消費し尽くすだけの日本とは、一味違う本物が有ります。実のところ京都にもその様な本物が有るのですが、振り向かれる事が少ない様です。

次々と手を変え低コストの商品を押し出す日本型消費トレンドでは、チープな満足感は得られますが安心感は得られません。気が付けば我々を取り巻く環境そのものが、安価なニセモノで埋め尽くされています。将来ゴミにしかならない商品が本当に望まれているとは思えません。とやかく言えませんが、これは生活目標では無かったと思います。
 

RingHart UK Ltd.のシャツ生地

RingHart

7/2日まで限定ですが、英国RingHart社のシャツ生地700種サンプルが在ります。写真はその中の6枚ですが、日本では見られない色柄です。今だけこんなのが700枚も在ります。

価格は今までのよりも少し高いですが、クオリティーが高いので納得できると思います。本格的なUK Styleにするなら、生地もUKに拘りたいものです。

続 モモ ポップ クロスオーバー

告知期間が短くて、参加人数がやや少なかったのは心残りですが、生音が聞けて、おいしい食べ物と酒があって、たっぷり話も出来て、いゃ~楽しかったです。

はじめて会った人、久しぶりに会った人、ライヴでは見逃してしまう、人との繋がりができるのがパーティーの良いところだと思います。新しい出会いがそれぞれの方のエポックとなればと思います。

どんな形であれ、昨日何かが始まった気がします。いゃ、まだ「まどろみ」状態かもしれませんが。

何時かまた、やりたいですね。

ハリソンズのタータン

HARRISONSのTARTANSのサンプルです。さすが本場スコットランド多様な柄展開です。タータンは家紋の様なものですから、恐らくですが、それぞれの柄にそれなりの物語が有るのだと思います。中にはスコットランドらしからぬ柄もあって面白いです。

今回の展示会用に取り寄せました。興味のある方はお出ましください。

展示会のお知らせ

今回のお楽しみは「コーヒー袋で作った夏のチェスターコート」です。洋服素材では有りませんが洒落だと思ってください。日焼けした肌にゴールドのネックレス、コーヒー袋のチェスターを直接肌に着る。チクチクするしゴワゴワでボサボサで、ほぼ最低ですがイメージはセクシーです。

最高の素材も最低のものも、大事なのはイメージです。それを着たシーンをイメージできれば成功だと思います。興味が沸いたら3/24からの展示会にお越しください。

 

Yoshi Bauerさんのスーツ・コレクション

 

お客様のYoshi Bauerさんのスーツコレクションの一部です。

年間に数回英国に行く(本人は帰ると表現)だけあって、改めて見ると極めて英国テイストの強いコレクションです。

上の写真はスコットランドのHarrisons Of Edinburgh の生地を使用したものです。これ以外もほぼ英国製で、完璧に英国ローカライズされていますね。詳しくはFBでご覧ください。

Tailored by MAD BIT (Mabito Noguchi) Kyoto Japan

「モッズスーツを着こなす」・・・?

ネットを見ていたら「モッズスーツを着こなす」という類のコピーが気になったので少し書くことにした。

着こなすという語の定義ではなく、「MOD’sは着こなすものでは無い」と言いたいのだ。モッズはライフ・スタイルを意味する語であり、例えば「今年はモッズジャケットを取り入れ、おしゃれに・・・」見たいな表現は根本的に間違っている。

そもそも「モダニズム」なり「モダニスト」なりに興味がないなら着るべきではないし、作る側としては軽薄な「着こなし」を作りたくもない。

モダニズム(近代主義)は20世紀初頭に勃興した「市民社会の原理を確立した合理思考、ミニマリズム等をベースに発展した社会思想であり流行の奔流ではない。

20世紀に発展したオートメーションや現代のマシーン・ラーニングも、モダニズムに基づいて「市民の幸福」と言う概念を目指しているが、理想が実現した訳ではなく、格差や差別などまだ克服できない問題も多い。

それは「君主制」「保守主義」などと対立する概念で「民主主義」「リベラリズム」との親和性が高く、多元的で近代美術の思想的背景でもある。

トレンドはあっても思想のない所でモッズを着こなすのは簡単だが、「馬子にも衣裳」(適正か?)にならないために、モダニズムの意味をしっかりと理解して「着こなす」のではなく、普通に着て頂きたいと思う。